人気のトラベルライター土庄雄平✕ジャンボフェリーのコラボ連載!2024年7月1日よりのダイヤ改正を記念して、読者の皆様に、8時15分神戸発のジャンボフェリーを利用して旅する、観光情報をお届けします。
第七回目は、名古屋から始発の新幹線で実際にジャンボフェリーへ乗船をしたレポート。ぜひご覧ください。
土庄雄平
トラベルライター/フォトグラファー。雑誌や新聞、旅行情報サイトで記事を執筆するほか、数々のフォトコンテストで入賞実績をもつ。得意ジャンルは自転車旅・山岳旅・島旅・秘湯旅・旅とキャリア・グルメの6つ。ペンネームの『土庄(とのしょう)』は、トラベルライターの活動の原点となった大好きな小豆島の地名から拝借している。
早起きは三文の徳!名古屋から始発で小豆島へ。ジャンボフェリー輪行乗船体験記
ジャンボフェリーでは、2024年7月から神戸発の朝便がダイヤ変更しました。神戸を8:15に出発して小豆島坂手港に11:35に到着するため、小豆島への旅がいっそう便利になっています。
実は、この朝便、名古屋から始発の新幹線を使えば間に合うのをご存知ですか?今回は、私の旅の相棒である自転車を連れて、名古屋から始発でジャンボフェリーに乗船した体験をお届けします。
意外とどこに住んでいても行ける!名古屋駅から始発で新神戸へ
ジャンボフェリーが出港する神戸港(神戸三宮フェリーターミナル)までは、以下の順序でアクセスします。
最寄りの駅→名古屋駅→【始発の新幹線始】→新神戸駅→【地下鉄】→三宮駅→【徒歩】→三宮バスターミナル→【バス】→神戸港(神戸三宮フェリーターミナル)
名古屋駅から新神戸駅までの始発の新幹線は、6:20発の【JR東海道新幹線 のぞみ271号 博多行】になります。(2024年12月時点のダイヤ)
まず、新幹線の始発に間に合わせるために、5:15ごろに地下鉄鶴舞線・植田駅に到着し、自転車を輪行しました(作業時間は約10分)。その後、5:35発の地下鉄に乗りました。
名古屋の地下鉄は路線によりますが、概ね5:30頃から始発が運行しています。新幹線に乗り換える時間を約15分と見積もり、名古屋駅まで35分以内に到着できる最寄り駅から出発すれば、名古屋駅から始発で新神戸駅へアクセスできますよ。
5:49に地下鉄鶴舞線・鶴舞駅に到着し、JR中央線に乗り換え、5:59発のJR鶴舞駅の電車で名古屋駅に向かいます。さすがに早朝なので人はまばらで、自転車を持ち込んでも周りに迷惑がかからず、自分もストレスフリーです。
鶴舞駅での10分の乗り換えは、朝から自転車を担いで結構な距離を歩くので、良いウォーミングアップになりました!(笑)
そして6:06に名古屋駅に到着。地下鉄だけでも名古屋駅まで行くこともできますが、JRに乗り換えておくと、名古屋駅構内での在来線→新幹線への乗り換えが楽ですよ。
6:20発の【JR東海道新幹線 のぞみ271号 博多行】に乗れたら、ホッと一息。1時間ほどかけて新神戸へ向かいます。途中、京都を通過するあたりで日の出を迎え、朝日に浮かび上がる五重塔の風景に感動しました!
◆新神戸駅で乗り換え。急ぎながらも心配は無用
7:23に新神戸へ到着後、できるだけ早く地下鉄に乗り換えましょう。一番早いのは、7:31発の新神戸→7:34着の三宮(地下鉄西神・山手線)です。新神戸駅では、8分の乗り換え時間があります。
最初はギリギリだと思っていましたが、少し急ぎ足で歩いて5分で地下鉄・新神戸駅のホームへ行けたので、迷わず乗り換えられれば何とか間に合うと思います。もう1本遅い7:36発の新神戸→7:38着の三宮(地下鉄西神・山手線)でも全く問題ないです。
◆三宮駅での乗り換え。三宮バスターミナルまでは3ステップ
地理情報が頭になかった私にとって、最も心配だったのが地下鉄・三宮駅から三宮バスターミナルへの移動。地図では徒歩約4分となっていましたが、本当に行けるのか?場合によっては、輪行を解いて、自転車で神戸港(神戸フェリーターミナル)まで向かおう!と意気込んでいましたが、全くの杞憂でした(笑)
以下の3ステップを押さえれば、迷うことなく行けます!
①地下鉄・三宮駅では必ず東改札を出る
②東改札を出た後左折し、東出口3から地上へ
③そのまま三ノ宮駅中央口からJR三ノ宮駅を通り、突き当たりを左折
そうするとミント神戸の一階にある三宮バスターミナルが見えてきます。
本当に徒歩約4分ほどで三宮バスターミナルに到着しました!6番乗り場で7:55発の神戸フェリーバスが来るまで待ちます。自転車も輪行すれば、大人運賃だけで無料で載せられるのが嬉しいポイントです。
ただし、ここで一つ注意点があります。バスでは1,000円までの両替しかできず、ICカードには対応していません。事前に210円分の小銭を用意するか、1,000円札を持参するようにしましょう。
雄平のおすすめポイント
いよいよジャンボフェリー・新船あおいへ乗船!
事前にネット予約をしておけば、送られてきたQRコードを係員に提示するだけで乗船改札が完了します。乗船名簿の記入や、窓口に並んでの手続きが一切不要なので便利です。
そして8:15にいよいよ小豆島へ向けてフェリーが出港します。名古屋から始発を乗り継いできただけに、達成感が込み上げてきますね。
8:15発の小豆島坂手港行きフェリーは、2022年10月に就航した新船「あおい」です。特に初めて利用する方は、プレミア席での乗船がおすすめ!まさに”早起きは三文の徳”を満喫できますよ。
早起きは三文の徳①:船内では名物グルメが目白押し
まず注目したいのが、船内で楽しめるグルメです。うどんコーナー「ふねぴっぴ」では、定番のかやくうどんをはじめ小豆島名物のオリーブうどんなど、バラエティ豊かなうどんが揃っています。さらに、浮かぶタコ焼きうどんや島ごまうどんなど、ユニークなメニューが次々と増えているのも魅力です。
雄平のおすすめポイント
続いてカフェ&ショップ「うまげや」では、小豆島の名物ジェラートである「MINORI GELATO」をいただけます。定番のミルク味をはじめ、醤油やオリーブ、酒など地元の名産品を取り入れた魅力的なフレーバーが揃っていますよ。
雄平のおすすめポイント
早起きは三文の徳②:オーシャンビューの朝風呂・足湯が気持ち良い
プレミア席利用者は、ホワイトイオン泉「雲の湯」や海のテラス(足湯&Seaスルーデッキ)を無料で利用することができます。まるで豪華クルーズ客船のスパリゾートを思わせる充実ぶりです。
まずはホワイトイオン泉「雲の湯」へ。微細な気泡がプチプチと弾けるホワイトイオン泉に浸かりながら、窓の外に広がる瀬戸内海を眺める時間は、極上の癒しのひとときです。
雄平のおすすめポイント
次に海のテラス(足湯&Seaスルーデッキ)へ。船からせり出したように設けられたテラスでは、穏やかな瀬戸内海の風を感じながら、美しい海を眺めつつホワイトイオン泉の足湯を楽しむことができます。
早起きは三文の徳③:4つのテラスから瀬戸内海の絶景を堪能
新造船「あおい」には、船旅中に絶景を楽しめる4つのテラスが用意されています。自由席のお客さまも利用できる「空のテラス(芝生の広場&スマイルステージ)」のほか、プレミア席限定で利用できる「海のテラス」、「風のテラス」、そして「光のテラス」があります。
特に見逃せないのが、「光のテラス」から望む、明石海峡大橋を通過する瞬間です。船の最前方かつ最上部に位置するテラスから、世界最大級の吊橋である明石海峡大橋をくぐる体験は圧巻で、まるで船旅がエンターテイメントの一部のよう!