人気のトラベルライター土庄雄平✕ジャンボフェリーのコラボ連載!2024年7月1日よりのダイヤ改正を記念して、読者の皆様に、8時15分神戸発のジャンボフェリーを利用して旅する、観光情報をお届けします。
第二回目は、初夏の小豆島旅にぴったりな情報をご紹介。ぜひご覧ください。
土庄雄平
トラベルライター/フォトグラファー。雑誌や新聞、旅行情報サイトで記事を執筆するほか、数々のフォトコンテストで入賞実績をもつ。得意ジャンルは自転車旅・山岳旅・島旅・秘湯旅・旅とキャリア・グルメの6つ。ペンネームの『土庄(とのしょう)』は、トラベルライターの活動の原点となった大好きな小豆島の地名から拝借している。
実は裏エンジェルロードもあった!? 小豆島の初夏にとっておきのスポットをまとめてご紹介
潮の満ち引きにより、道が現れたり消えたりする「エンジェルロード」。天使の散歩道として親しまれ、今や小豆島を代表する観光名所として知られています。
しかし実は、そのエンジェルロードにあまりにも似ていることから、通称”裏エンジェルロード”と呼ばれるスポットが同じ小豆島にあることはご存知でしょうか?
それは島の東側・南風台の下に現れる「希望の道」。エンジェルロードと同じく、干潮時になると海の間に道ができて、無人島まで渡ることができちゃいます。
【今回は、そんな知る人ぞ知るスポット「希望の道」を始め、初夏の時期に訪れるのにぴったりな小豆島スポットをご紹介していきます!】
小豆島を代表する「エンジェルロード」天使の散歩道の見所やポイントは?
小豆島オリーブ公園などとともに、島を象徴する観光スポットである、島西側・土庄町の「エンジェルロード」。1日2回干潮時に前後3時間ほど、海の中から浮かび上がってくる砂浜の道です。
※エンジェルロード潮見表:道ができる時間は、ジャンボフェリー公式ホームページで調べられます。道ができるギリギリの時間が神秘的な風景を楽しめるのでおすすめです。
大切な人と手をつないで渡ると、天使が現れて願いを叶えてくれると言われ、幻想的な風景も相まって”天使の散歩道”という愛称が付けられています。
穏やかで透き通った海が両側から押し寄せ、小豆島の心地よい海の景色を堪能することができますよ。
また干潮ジャストタイミングで訪れれば、向かい側の中余島(なかよしま)まで徒歩で渡ることも可能!
少しアドベンチャーな内容ですが、面白いのでぜひ挑戦してみてください。なお途中、岩場を歩くのでスニーカーが必須です。
訪れたらエンジェルロードを見渡す「約束の丘展望台」で、鐘を鳴らすのもお忘れなく!恋人の聖地ですが、友人同士や家族の絆を深めるのにもってこいのフォトスポットです。
小豆島東側にある「希望の道」知る人ぞ知るもう一つのエンジェルロード
もう一つの”裏エンジェルロード”があるのは、島東側・小豆島町の「南風台」。国道436号線沿にある展望台で、ヤシの木がトレードマークとなっています。
この地域一帯は私有地なのですが、地主さんのご厚意で開放していただいており、下の海辺まで降りることが可能です。
実は干潮になると、南風台の下にあるビーチから向こう側にある無人島・城ヶ島の間に道ができ、渡ることが可能です。
エンジェルロードより規模こそ小さいものの、逆にこぢんまりとした趣があり、かつ観光地化されていないため、ほとんど人がいないという穴場っぷり。
雄平のおすすめポイント
波の音に耳を傾けながら、自然が作り出す神秘的な絶景を独り占めできますよ。
※潮見表:下記のページで「香川県」「坂手」を選んで、付近のおおまかな潮位を調べられます!
ただし、潮の干潮差(大潮・小潮など)によって道が干潮時にも表れない場合もあるので要チェック!潮の干潮差が大きくなる中潮から大潮のタイミングを狙ってみてください。
グルメも堪能◎初夏に訪れたい!小豆島のおすすめスポット3選
春から夏にかけて移ろう初夏のシーズン。一気に気温が上がってきて、体力が奪われますよね。加えて梅雨にも入るため、どこを巡ろうか?悩む季節でもあります。
そこでこれからの季節に快適に過ごせるスポットをまとめてご紹介します。
SEASiON|小豆島グルメ&オーシャンビューを満喫
小豆島町の海沿いにある素麺工場を改装したお店「SEASiON」。1階はレストラン、2階はアートギャラリーを備えており、実験施設というコンセプトを掲げています。
小豆島産の食材が生きたランチプレートと、リノベーションした開放感ある空間で楽しめる抜群のオーシャンビューが魅力です。
数種類あるメニューのうち、私のおすすめは「オリーブ牛のカレー」。オリーブ牛のコクと旨味を楽しめる逸品で、カレーを覆いつくすように盛られている島野菜の彩りも鮮やかです。
食後には「ダッチベイビー オリーブグラッセ」を。香ばしいパンケーキにふわふわのクリーム、風味豊かなオリーブグラッセの組み合わせがたまりません!
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲144-237❒
電話番号:0879-62-9394
営業時間/定休日:Instgram❒で最新情報を要確認
アクセス:坂手港から車約8分
ヤマロク醤油|伝統的なもろみ蔵を見学!醤(ひしお)グルメも
日本有数の醤油の産地・小豆島。「ヤマロク醤油」では、今も木桶仕込みによる醤油作りが行われています。おすすめの理由は、無料でもろみ蔵を見学できるため。
国の有形文化財に登録されている蔵へと入り、従業員さんの解説を聞きながら、実際の醤油造りの様子を眺めることができます。風通しがよく夏でも涼しいほか、屋内なので梅雨の時期にもおすすめです。
そんな「ヤマロク醤油」には、ヤマロク茶屋も併設しており、軽食からスイーツまで味わうことができます。名物は「アイスクリーム鶴醤かけかけ」。
バニラアイスにヤマロク特製の鶴醤を自由にかけていただきます。甘いアイスに醤油のコクが合わさって、濃厚なみたらし団子のような癖になる味わいです。
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607❒
電話番号:0879-82-0666
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
アクセス:坂手港から車10分弱
空の玉|小豆島の自然とつながる寒霞渓の新名所
瀬戸内国際芸術祭2022にて公開となった青木野枝氏によるアート作品『空の玉』。会期終了後も寒霞渓の展望台として展示されており、近年新名所として人気を集めています。
寒霞渓ロープウェイの山頂駅からすぐ、秘密基地のように佇むロケーションが特徴!展望台に上ると、吸い込まれるような寒霞渓の大パノラマが広がります。
作品には直径4mの鉄の輪が使用されていて、渓谷から空まで景色の中に溶け込むような空間を演出!標高も高く、風の通り道になっているため、初夏でも涼しく爽やかです。
空と森、山と風など小豆島の自然を感じられる絶景スポット。ぜひ小豆島の涼を感じに訪れてみてください。
住所:香川県小豆郡小豆島町神懸通❒
アクセス:坂手港から寒霞渓ロープウェイ・紅雲亭駅まで車約17分、寒霞渓ロープウェイ・山頂駅から徒歩約5分